ウルティマ・トゥーレ  -18-

 日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への着陸に成功する少し前の1月、アメリカの探査機「ニューホライズンズ」が冥王星探査の後、さらに遠い「カイパーベルト」と呼ばれる太陽系が誕生した約46億年前の姿をとどめる天体群にある小惑星「ウルティマ・トゥーレ」の探査に成功しました。

 小惑星の名前の意味は「最果ての地」。地球を出発して13年、65億キロメートルのかなたで、まさに太陽系最果ての探査に世界が湧きました。

 「ウルティマ・トゥーレ」は直径19キロメートルと14キロメートルの2つのパンケーキ状の天体がくっ付いた形状で、赤っぽい色をしています。

【とうとう「最果ての地」に】

 「はやぶさ2」も「ニューホライズンズ」もその目的は太陽系誕生と生命誕生の秘密に迫ることです。人類の好奇心と科学力は、ついにその実態を捉え始めました。

絵・文/安城天文同好会

(2019年3月22日掲載)

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