知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない

第16話(前編) 東海道新幹線、知立を走る

 1964(昭和39)年10月1日、東海道新幹線が営業運転を開始。停車駅は12駅(東京・新横浜・小田原・熱海・静岡・浜松・豊橋・名古屋・岐阜羽島・米原・京都・新大阪)。東京と新大阪間を〈ひかり号〉が4時間、〈こだま号〉が5時間で走行したのです。当時としてはびっくりの、時速210キロ!
 さて、12両編成の〝夢の超特急〟が知立市内(3980メートル)を駆け抜けた日のことを覚えておられますか? 列車の速さもさることながら、ガタンゴトンという音が聞こえないのにもびっくりされたことでしょう。ロングレールを使用して、さらに継ぎ目が斜めのハイテク仕様だったのです。
 営業運転を前に、綿密な全線試運転が行われたことはいうまでもありません。7月25日から65日間の試運転を経て、晴れて営業運転初日を迎えたのです。それは、世紀の祭典・東京オリンピック開会まで、あと10日のことでした。

(坂之上九門)

【上重原町を走る新幹線】

(知立くらしのニュース 2013.10.19 掲載)

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