SDGsを楽しく学ぼう 富士松東小で出前講座

愛教大生が独自開発のカードで

 小学生にSDGsを楽しく学んでほしいと、愛知教育大学の学生団体「SAGA](市川佳依代表)が、独自に開発したカード教材「バイオミミクリー・トランプ」を市内全15小学校に寄贈。9月25日には、学生7人が愛知県刈谷市立富士松東小学校で4年生を対象に出前授業を開きました。


 バイオミミクリーとは、生命や自然界の仕組みを模倣して技術やシステムの開発に生かすこと。
 同教材は、「動植物」とその特徴を生かした「製品」が描かれた26ペアのカードで構成されています。例えば「カ(蚊)」と蚊のあごの仕組みを応用して刺す時の痛みを軽減した「注射器」、「カワセミ」と口ばしの形に似せて空気抵抗を減らした「新幹線」とが、それぞれペア。ペアのカードには、同じ数字が表示されています。


 子どもたちは「神経衰弱」のゲームに挑戦。はじめは数字合わせに必死な様子でしたが、徐々にペアの図柄で探したり、「自然ってすごいね」と言い合ったりしながら楽しんでいました。
 児童の間瀬采奈さんは「SDGsに親しみが持てた。もっと知りたい」とにっこり。市川代表は「子どもたちがSDGsを身近に感じ、自分にできることを考えるきっかけになればうれしい」と話していました。
 SAGAは2020年発足、学生約20人が活動中。クラウドファンディングを実施して、同教材を県内全小学校へ寄贈することを目指しています。

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