外来種500匹を捕獲 

刈谷市のハスの名所「花池」(今川町)

 愛知県にある刈谷市内ではハスの名所として知られる今川町の「花池」で8日、外来種生物の駆除活動が実施されました。
 堤防の補強工事のため池の水が抜かれるのに合わせ、同池近くに本社を置くトヨタ車体が企画。自治体職員や大学生、市民ら約80人が網を手に池の中に入り、魚を足で追い込んだりして捕獲作業に汗を流しました。
 捕まえた外来種は、ブラックバスやアメリカザリガニ、ウシガエルのオタマジャクシなど500匹。ドジョウ、モツゴ、ヨシノボリ、スッポンなどの在来種200匹は種類を確認し、池に戻されました。
 生物多様性に詳しい矢部隆さん(日本カメ自然誌研究会代表)は「外来種の駆除と同時に、水質や地形など在来種が生存できる環境整備も大事」。下重原町から親子で参加した赤迫亜希子さんは「5歳の息子は大好きな生き物に触れられ、うれしそう。環境保護に、何が大切なのかを感じてくれたらうれしい」と話していました。

【池の中で作業する参加者】

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