松原南流さんの遺墨展

軽妙洒脱な書作品50点 8月17~20日 愛知県刈谷市美術館

 愛知県刈谷市司町出身の書家で、2019年に87歳で亡くなった松原南流さんの初の遺墨展が、8月17~20日に美術館で開かれます。既成の枠にとらわれない軽妙洒脱な独自の書風を確立。市内の旧跡の記念碑をはじめ、亀城小学校や朝日中学校など数多くの学校の校訓、校歌を揮毫。店の屋号も手がけてきました。同展では各所が保存する掛け軸や額作品、焼き物、干支の凧など約50点を一堂に集め展示します。

 月刊誌を手本に独学で書を学び、愛知県立刈谷高校在学中には、日本書道美術展で首席東京都知事賞受賞。東京学芸大学を経て、23歳で師事した松井如流氏からは「あいつは天才だ」と称賛され、日展をはじめとする国内外の書道展で活躍しました。松原さんが最も重きを置いたという楷書は高く評価され、「計算されつくしたバランス、筆跡の趣に独特の色気が漂う」という声も。


 娘の南海さんは「暑いとはさみでズボンの裾を切ってしまうような父でしたが、肌身離さず持っていた筆の先は常に美しく整えられていた」と話し、「生涯書を愛し続けた書家の軌跡をご覧いただけたら」と呼びかけます。
 入場無料。開館は午前9時~午後5時(20日は午後2時まで)。問合わせは同館☎0566・23・1636

【松原さんが残した作品】
【筆を手に在りし日の松原南流さん】

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