マップで防災意識高める

八ツ田町 活用呼び掛ける

【防災マップを新たに作成した八ツ田町自主防災会と町内会役員】

 八ツ田町自主防災会と町内会が新たに防災マップを作り、各世帯に配布しました。自主防災会の小橋和昭会長は「最近は大規模な自然災害が多く、八ツ田町でも内水氾濫が想定されています。身近な防災についての情報を家族で共有してもらえれば」と利用を呼び掛けます。
 マップは2010年に発行して以来の作成。「壁に貼ってもらえるように」と同防災会の三浦美香さんの発案で前回のA1判の半分のA2判(縦42センチ、横59・4センチ)のサイズで1200枚作りました。
 災害時活動拠点や指定避難所、福祉避難所の他、標高、消火栓やAEDの設置場所なども表示。猿渡川に設けられたライブカメラの映像が見られるQRコードや、災害時の注意事項、被害予測なども記載され、書き込める用紙を使っています。
 避難生活が長期化した際に食料などの支援が受けられる「避難者名簿」も同時に配布。小橋さんは「誰がどこにいるかを把握するのが大切」と強調します。
 同町には1000世帯余が暮らし、町内会加入率は95%。1月末に、戸建ての約450世帯を対象に安否確認訓練を実施。自主防災会では無料通話アプリ「LINE」を使って伝達訓練を行いました。
 前区長の野畑達夫さんは「コロナ禍でも多くの住民が参加し、災害への意識が高まったのでは。マップは書き込める〝参加型〟。ぜひ活用してもらいたい」と話します。

知立くらしのニュース2021.04.23掲載

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