書道界けん引 制作にも意欲 18日から傘寿記念展

ズームアップぴーぷる

かな書道「清韻社」主宰
知立書道連盟会長
倉重 拝石さん(79)

 短歌や俳句などを繊細な線や流れるような筆運びで書き上げるかな書家の倉重拝石(守冝)さん。自宅の他、岡崎や豊川など5つの教室で指導する傍ら制作にも意欲的で、18日から傘寿記念の個展を開催します。
 「線質、墨の濃淡、行間、空間を考え、歌をどのように料紙に書くか、それがセンス。ゆったりした線を書くのを長年の目標にしている」
 40歳で会社員から書家に転身。父天拝さんと神戸の書家山口南艸さんに師事しました。「人よりスタートが遅れた分、毎日猛特訓。負けず嫌いだったからね」と笑います。
 父がつくった知立書道会(現書道連盟)を引き継ぎ、市の書道界をけん引。年間、20展以上の書道展に出品しています。幅250センチの大作もあり、1つの作品に200枚以上書き込む作品も。題材や料紙探しにも時間を惜しみません。
 「文房四宝(筆、墨、硯、紙)の中で紙が一番大切だと思っている。体をいたわりながら書き続け、米寿にも個展を開きたい」。昭和在住。

◇傘寿記念「倉重拝石書作展」 18~20日、栄サンシティギャラリー(名古屋市中区)。かな書家倉重さんの個展。「万葉集四季」など大作含め15点。同時開催の「清韻社会員展」には約40点。

知立くらしのニュース2021.06.11掲載

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