知立文化賞に篆刻家丹羽さん

奨励賞・和太鼓奏者 羽田さん 新人賞・油絵 山本さん

【受賞した丹羽さん㊥、羽田さん㊨、山本さん】

 知立文化賞・文化奨励賞・文化芸術新人賞の表彰式が11月14日、パティオ池鯉鮒で開かれました。文化賞は篆刻家の丹羽常見さん、奨励賞は和太鼓奏者の羽田康次さん、新人賞は大学1年の山本武蔵さんが受賞しました。

 書法篆刻研究団体「白圭社」を主宰する丹羽さんは、篆刻歴40年余。地元を拠点に、県内外の教室で篆刻の魅力を広めています。
 中国でも篆刻展を開くなど、日中友好にも貢献。市文化協会では役員を担い、地元の文化活動にも尽力しています。作品制作にも意欲的。「賞をいただけてくすぐったい気持ち。これからもやれるうちは頑張っていきたい」と喜びを語ります。

 『知立よいとこばやし』の作詞・作曲・演奏を手掛け、知立よいとこ祭りを盛り上げてきた羽田さん。1999年に妻・ひかるさんと「和太鼓ユニット光」を結成。国内外での演奏活動の他、市内外小学校での芸術鑑賞会、楽曲の提供、教室開設など和太鼓の普及にも努めています。「これまでの22年間があってこその賞。これから先ももっと頑張り、地元に貢献したい」と力を込めます。28日に刈谷市で、体験も楽しめるコンサートを開きます。

 山本さんは山本学園情報文化専門学校高等課程に在学中、「明るい選挙ポスターコンクール」で1、2年時に全国2位、3年時には全国1位の「文部科学大臣・総務大臣賞」を受賞。これからの地域の文化活動の担い手になることを期待して賞が贈られました。
 現在は大学の油絵専攻で制作に励み、「高校は自分に自信が持てるきっかけになり、技術に関係なく自由に描ける場だった」と振り返ります。大学ではさまざまなことにチャレンジし、感性を磨きながら独自のスタイルを模索中。「賞は自分の背中を押してくれてうれしい。やりたいことを確立させて、他のコンクールにも挑戦したい」と目を輝かせます。

知立くらしのニュース2021.12.10掲載

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