心の中に感じた風景描く

パティオで24日まで 知立の洋画家沖田廉平さんの特別展

油彩画を出展する沖田さん

 パティオ入会地ギャラリー展特別展「沖田廉平展」が24日まで、パティオ池鯉鮒で開かれています。入場無料。
 現代美術家協会会員の洋画家・沖田廉平さん(84)が、昭和40年代から現在まで描き続けてきた油彩画約45点(10~150号)を展示。同協会展(現展)に出品した大作も並んでいます。
 テーマは「見えてる物はしっかり視たい 見えないものも観てみたい」。八ツ田町など地元の風景から生まれた作品もあり、「描いているより眺めている時間の方が長い。見たままを描くのではなく、心の中に感じている別の風景を描いている」と心象風景を得意とする沖田さん。色彩豊かな「万華鏡」「プリズム」シリーズも出展、「感じたままを見てもらえれば」と話します。

  三重県鳥羽市出身。会社の美術クラブに入った18歳の時に初めて油絵の具に触ったのがきっかけとなり、本格的に絵画の勉強に打ち込み始めました。会社を退職し、知立に越してきた30代半ばから制作に没頭。多くの子どもらにも絵画の楽しさを教えてきました。
 1971年に現展で初入選。その後も数々の賞や知立文化賞(2018年)を受賞してきた沖田さん。「今も不足感を持ち、常にトンネルの出口を探すように追い求めている。それが自分自身のバランスになっている」と語ります。

知立くらしのニュース2021.10.8掲載

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