文化財防火訓練半城土の願行寺
愛知県刈谷市の指定文化財「重原陣屋の正門」を有する浄土宗願行寺=半城土町=で1月24日、防火訓練が行われ、住民や地元消防団員ら約30人が参加して、火災時の対応手順を確認しました。
訓練は同26日の「文化財防火デー」に合わせ、本堂からの出火を想定して実施。煙に気付いた倉橋了稔住職が119番通報し、住民が消火器で初期消火。消防第8分団が消火栓から約100㍍ホースを延長し放水するなど、連携して消火活動を行いました=写真。
「寺院では、ろうそくや線香など、火を使う機会が多い。火の元の管理を徹底し地元の文化財を守っていきたい」と住職。消防団員の藤井紀之さん(34)は「子どもの頃から慣れ親しむ寺を焼失してはならないという気持ちで放水した」と振り返り、「〝自分たちの町を守る”と奮い立つ団員同士の絆が原動力です」と話していました。
