神谷傳兵衛の名を多くの人に

「傳兵衛クラブ刈谷」 月1で勉強会

 三河鉄道(現名鉄三河線)の設立などに尽力し、刈谷の産業発展に大きな役割を果たした明治・大正時代の実業家、神谷傳兵衛(1856~1922年)の足跡や功績を学ぶ市民グループ「傳兵衛クラブ刈谷」。昨年10月に発足し、会員約20人で活動。勉強会を月1回、市民ボランティア活動センターで行っています。

【会員の皆さん】

 神谷傳兵衛は西尾市出身。日本初の本格的なワイン醸造場「牛久シャトー」(旧称シャトーカミヤ」の創業者で知られ、実業家として生涯に関与した会社は約90社。かつて刈谷にあった東洋耐火煉瓦工場の創設にも深く関わっています。
 同クラブの発起人は、前刈谷副市長の川口孝嗣さんと、知人で刈谷の町づくり活動に取り組んでいる村井弘二さん=知立市。西尾出身の画家・斎藤吾朗さんや「神谷傳兵衛」(坂本箕山著)の復刻本を出版した味岡源太郎さんを通じて、神谷傳兵衛と刈谷の関係を知り、興味を抱いたことがきっかけでした。
 「傳兵衛さんはトヨタの町といわれる刈谷の礎を築いた人と言っても過言ではない」と川口さん。「しかし、その事実はあまり知られていません。多くの人に知ってもらえたらうれしい」と話します。
 同クラブのホームページでは、今後の活動予定や勉強会の様子などを掲載しています。

(刈谷ホームニュース2021.11.12掲載)

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