うなぎと小唄で暑気払い〈安城〉
毎年恒例で48回目

安城市御幸本町のうなぎ・料理店「𠮷野屋」が5日、和泉町の市養護老人ホームで、毎年恒例の暑気払い慰問に訪れ、同ホームの入居者らにうなぎを振る舞いました。
同慰問は同店3代目の太田昭夫さん(91)が、知人から声をかけられ「地元の力になれるなら」と快諾。今年で48回目を数えます。
同店の大女将(おおおかみ)の太田久子さん(84)と孫の明紗日さん(28)が、明紗日さんの三味線に合わせて、「100まで待って」など小唄2曲を披露。入居者らと一緒に「黒田節」を歌い、交流しました。
久子さんは「来られて良かった。(一緒に歌ったり)楽しかった。この時期になるとホームの人たちの顔が目に浮かぶ」とほほ笑み、明紗日さんは「ありがたいことに、毎年演奏させていただいき、他の舞台にはない、アットホームな雰囲気に癒やされます」と話しました。
演奏の後、入居者らは食堂に移動し、毎年心待ちにしている同店のうな重をほおばっていました。


