知立山車連合保存会の加藤さんが文化庁長官表彰

保存・伝承に尽力

【林市長㊨に報告した加藤さん】

 知立山車連合保存会の加藤敞三会長(85)が、文化庁長官表彰を受けました。1月5日に林郁夫市長に受賞の報告をし、「昨年できなかった知立まつりを、どうやったらできるか考えていきたい」と祭りへの思いも語りました。
 全国山・鉾・屋台保存連合会監事も務める加藤さん。長年、全国の山・鉾・屋台行事の保存・伝承に尽力し、文化財保護に貢献したことが評価されました。
 平成22年に2回目の中新町惣代長を務めたのを機に、前任の中根鉦一さんから引き継ぎ、知立山車文楽保存会会長に。翌年には現会長職に就任しました。同26年には全国山・鉾・屋台保存連合会実行委員長として、この年の知立まつり当日に総会を兼ねた全国大会を開催。同28年には市山・鉾・屋台ユネスコ登録記念事業実行委員会委員長として、ユネスコ無形文化遺産の登録を見届けました。
 受賞の報告では「全国大会を誘致し、それまで別の日に開かれていた大会を、祭り当日に実施したことが評価されたのでは。今では、〝知立方式〟で大会が行われるようになりました」と加藤さん。祭礼関係者と行政の協力で、全国から集まった約300人をもてなした当時を振り返りました。
 「全国大会をやり切った時が正念場だった。これからもこの表彰にふさわしい活動をしていきたい」と気を引き締めます。

知立くらしのニュース2021.02.12掲載

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