知立の歴史ぶらり探訪・翁のいざない

第28話(後編) 三河鉄道の父・神谷伝兵衛

 「立志伝中の人物」という言葉がぴったりの、神谷伝兵衛の生涯をたどってみましましょう。
 1880(明治13)年、一杯売りの店〝みかわや銘酒店(後の神谷バー)〟を開くと、これが大人気。85(同18)年〝蜂印葡萄酒〟販売。94(同27)年、2代目伝兵衛・フランス(ボルドー)へ留学。97(同30)年、茨城県牛久に土地購入。1903(同36)年、〝神谷シャトー〟竣工。そして12年(同45)年、4月10日には、高名な文豪たちにも愛された〝神谷バー〟を開店することになったのです。
 神谷バーは今も健在で、東京都台東区浅草1丁目1番地1号(浅草寺雷門の近く)に店舗を構えています。神谷バーの銘酒・電気ブランをいただきながら、「三河鉄道と電気ブラン」という不思議な取り合わせに酔いしれるのも一興です。なお、犬山市にある明治村の「汐留バー」でも、電気ブランを味わうことができます。

(坂之上九門)

【神谷伝兵衛が開店した東京・浅草の「神谷バー」(筆者撮影)】

(知立くらしのニュース 2015.12.19掲載)

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