昔話の「機織池」(新林町)を清掃

夏以降に埋め立て公園化目指す

 新林町平草の「機織池」で5月29日、住民らによる清掃作業が行われました=写真
 清掃には22人が参加し、土手や池の中の草を取り除きました。日頃から池周辺の草刈りをしている近所の岩田芳樹さんは、「草が茂るとごみのポイ捨ても増えるし、蚊も多くなる。以前はコイが泳ぎ、釣りもできるきれいな池だったんだが」と話します。
 「知立の昔話」にも登場する約865平方メートルの機織池。元々、田畑に水を引く農業用のため池でした。役目を終えた現在は、ヨシやショウブ、草が生い茂げり、悪臭を放つなど環境が悪化。蚊の発生源になり、イタチやマムシなどのすみかにもなっています。
 市の所有ですが、同町が管理。町内会役員や、地域の住民らで年数回清掃してきました。今年の夏以降に池の埋め立てが決まり、いずれ公園になる予定。「昔話の発祥の地としてモニュメントの設置を考えている」と機織池環境整備委員会の下阪将三副会長。
 大野心一区長は「今回が池の最後の掃除になりそうで、長年抱えてきた町の問題が進展した。将来はみんなが集まれる楽しい場所になれば」と期待を寄せます。 

知立くらしのニュース2021.06.11掲載

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