岡崎、豊田で演奏 フルート奏者 河合雪子さん

 岡崎市出身のフルート奏者、河合雪子さんが3月4日、同市シビックセンターコンサートホールコロネットで「次世代育成プロジェクト未来の音楽家シリーズ」に出演します。午後7時開演。
 同6日は、豊田市コンサートホールで、「第25回とよたフレッシュコンサート」に出演します。午後2時開演。
 河合さんは、両日、金澤みなつさんのピアノで演奏します。

【河合雪子さん】

次世代育成プロジェクト 未来の音楽家シリーズ

3月4日 コロネット

 「どちらの演奏会でもメインになっているのは尾高尚忠作曲『フルート協奏曲イ長調Op.30b』ですが、選んだのには2つの理由があります。
 1つ目は作品を知っている方もそうでない方も楽しめる、華やかさと美しさがある曲だということで、2つ目は自分が大学1年生の時に学内のおさらい会で演奏しており、当時からの成長を感じられやすいと考えたからです」
 曲の印象を、「全楽章を通して日本の雰囲気を感じる作品で、初めて聴く方も親しみやすいと思う。力強さと大胆さ、そして繊細さのバランスが日本人の心をつかむ」と解説。

 「岡崎市シビックセンターコンサートホールコロネットは、自分が小学校中学年の頃から発表会や演奏会で何度も演奏してきた思い出深いホールです。初心を思い出し、自分にとって一番落ち着くホールと言えます」。他に、タクタキシヴィリ「フルートとピアノのためのソナタ」なども披露します。

【CDを3月17日に発売する河合さん】

フレッシュコンサート 3月6日 豊田市コンサートホール

 とよたフレッシュコンサートでは、岡崎市出身のフルート奏者、小川理都子さんら、若手演奏家9人が出演し、門出の季節に瑞々しい感性をフレッシュな演奏で届けます。

 河合さんは「大学や大学院を出たばかりの人だけが出演できる会なので、私にとっては人生で最後の機会です。節目を強く感じるコンサートなので、今の自分にできる最大限の演奏をしたいと思っています」と意気込みます。

フルート奏者の母・祥子さんと二人三脚

 「母(河合祥子)がフルート奏者なので、2歳くらいから遊びで吹いていましたが、きちんと始めたのは8、9歳の頃です。最初は母に習っていましたが、中学生から他の先生に習うようになり、音楽科の高校に進学しました。別の先生に習ってからも、ずっと母にアドバイスはもらっていたので、大学受験や現在に至るまで、支えてもらいながら、二人三脚で歩んできた感覚です」

  第14回全日本ジュニア管打楽器コンクールフルート部門高校の部金賞(第1位)。第18回びわ湖国際フルートコンクールジュニア部門奨励賞。第67回全日本学生音楽コンクール名古屋大会フルート部門高校の部第1位、同コンクール全国大会入選。第2回刈谷国際音楽コンクールフルート部門 一般の部B最優秀賞(第1位)、審査員特別賞、刈谷市長賞。

【室内楽コンサート】

 「現在はオーケストラの客演、吹奏楽、ミュージカル、室内楽、ソロなどさまざまな形で演奏をしていますが、このように地元で演奏できることは自分にとって特別なものです。
 ここ数年でオンラインコンサートが開催されるようになっていますが、同じ空間で音楽を共有できることはとても幸せなことだと再認識しているので、皆さまとすてきな時間を過ごせましたらうれしく思います」

【東宝ミュージカル「ミス・サイゴン」】
【出演予定のオーケストラ公演】

 今後の予定として、「東京ではフルート、クラリネット、ファゴット のトリオによる室内楽コンサートが4月28日にあります。全国各地で行われるものとしては、東宝ミュージカル『ミス・サイゴン』のオーケストラで演奏いたします。こちらは7〜11月に公演があり、名古屋公演もございますので、ぜひお越しいただけましたら幸いです」と話しています。

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