安城・北明治稲荷社 24日に鎮座180年祭

本殿の特別公開/極彩色の装飾お披露目

 安城市明治本町の北明治稲荷社で4月24日に行われる「御鎮座180年祭」で、本殿が初めて特別公開されます。

 同社は1842(天保13)年、安城村領主の久永家が京都伏見稲荷から倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を勧請(かんじょう)したことが始まり。本殿は、拝殿と幣殿の奥にある覆殿(おおいでん)に覆われていて、通常、宮司しか入れない神域です。

 三大祭の時だけは覆殿の扉が開けられますが、御簾が掛けられていて、中を見ることはできません。2018年に市内の神社建造物調査が行われた際、立ち会った氏子らも初めて本殿の存在を知り、極彩色の装飾に目を奪われたといいます。

 特別公開では、覆殿扉から本殿を拝観できます。午前11時に式典が行われた後、公開は午後2時から4時までの2時間のみ。参拝者には餅と菓子の振る舞いがあります。

限定御朱印/うえむらさんが消しゴムはんこでデザイン

 同社では180年祭を記念した特別御朱印を作成し、当日頒布します。

 氏子町内在住の彫塑家うえむらゆみこさんが消しゴムはんこでデザイン。安城町生まれの俳人仙風舎柳月(せんぷうしゃりゅうげつ)が昭和初期に選定した「安城八景」の一枚、「葛葉(くずは)稲荷」(同社の別名)に描かれた4本の松の木とキツネの嫁入りの風景がモチーフになっています。見開きサイズで1000円。本年度の大祭限定版の御朱印(500円)もあります。各150枚を用意しています。

しおりで分かりやすく紹介

 同社の由来や伝承、境内図などを記載したしおり(観音開き8㌻)も作成。氏子会長は「分かりやすくまとめてあるので見てください」とPRしています。

【安城ホームニュース2022年4月22日号で掲載】

【「貴重な機会なので多くの人に足を運んでもらいたい」と呼び掛ける180年祭実行委員】
【消しゴムはんこ作家のうえむらゆみこさんがデザインした御朱印のイメージ】

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