企画展で振り返る安城のあゆみ

安城市歴史博物館で6月26日まで

 市制施行70周年を迎えた安城市の変遷をたどる記念企画展「安城太郎 満70歳―安城市のあゆみ」が、安城町の市歴史博物館で開かれています。6月26日まで。観覧無料。

 市制施行と同じ1952年5月5日生まれの「安城太郎さん」という架空の人物の視点から、市民の生活や環境、景観など、街の移り変わりを展望。「太郎の生まれた頃」(52~64年)、「太郎の多感期」(65~88年)、「太郎の実年期」(89~2011年)、「60歳になった太郎」(12~22年)の4期に分け、各時代の象徴的な写真やポスター、生活道具など約300点の資料を展示しています。

 かつての町報紙「弘報あんじょう」の市制施行の決議を伝える紙面、第1回安城七夕まつりのチラシやプログラム、町村合併の流れや伊勢湾台風の被害報告書、工場誘致の歴史など、安城の発展の歩みを分かりやすく紹介。昭和30年代の茶の間を再現した空間や産業観光案内地図も並び、大型スーパーの進出やスポーツ施設、梨狩りの様子を捉えた写真からは、当時の市民の暮らしぶりがよみがえります。

 学芸員の三島さんは、市の広報紙や保管されている記録写真全てに目を通して準備。「農業、工業、商業がバランスよく発展してきたことが改めて分かった」と言い、「身近に起こった出来事を通して時代の流れを感じてもらえれば」と話しています。月曜休館。

【館内の記念フォトスポット】

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