海外での苦労を実らせたい《知立》

フレッシュさん
大学3年 
品川 夢香さん

 「友達と食事をしたり、サークル活動をしたりして楽しく大学生活を送っています。興味があるのは美容とネイル」。教育学部で専門分野を勉強しています。
 父親の仕事の関係で、中学がスウェーデン、高校は英国で生活。中学は最初、シリアなどの難民を受け入れている学校にしか入られず、過酷な環境でした。半年後に、地元の中学に編入。「どちらも言葉や、給食が口に合わなかったことに苦労しました」
 高校は全寮制の在外教育施設。「日本人の友達ができてうれしかった。多文化や多様性を肌で感じ、コミュニケーション能力も付けられたと思います」
 新型コロナ第1波の頃に大学受験。日英の往復が困難で、帰国子女入試を選択しました。「他国との教育の比較や、児童心理学に関心を持って学んでいます」。学内イベントや、地域の子どもとの交流を企画するサークルでも活動しています。
 「難民学校でつらかった頃の自分に『安心して』と言ってあげたい。海外で学んだことをこれからの人生に生かしていきたい」

知立くらしのニュース2023.09.08掲載

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