大名行列・山車祭 刈谷によみがえる江戸の風情

 5月5日 愛知県刈谷市で開催

 絢爛豪華な時代絵巻が広がる「大名行列・山車祭」が5月5日、2年ぶりに開催。総勢約300人が連なる行列で、刈谷の町に江戸時代の風情がよみがえります(雨天中止)。


 行列は午前11時25分に寺横町の正覚寺を出発して、市中心部を巡り司町の市原稲荷神社へ。かごに乗った殿や馬にまたがる武将、化粧でいかつい顔に仕上げた奴衆に今年初の「子ども奴」などが次
々と登場。3人の姫が華を添え、市歴史博物館に保存する2台の山車も引き回されます。
 独特な所作で歩む「奴のねり」や、迫力満点の「山車廻し」も各所で披露。刈谷城盛上げ隊の演舞や野点も楽しめます。


 さまざまな役で行列を盛り上げるのは一般公募で選ばれた市民。  
 殿役の深谷南仁君(小学3年)は、「みんなが優しい気持ちになるような殿様になります」とにっこり。徳川家康の母・於大を演じる平子友香里さんは、「戦国の世を生き抜いた女性の強さを醸し出したい」。於上役の清水良子さんは、「普段とは違う母の姿を小学生の息子に見せたいですね」と話します。於富役を務める田村愛さんは、「於富は〝私の推し〟刈谷城城主水野忠政の妻。張り切ってます」と意気込みを口にします。
 刈谷市大名行列保存会の長嶌秀雄会長は、「歴史を味わいながら楽しんで」と来場を呼びかけています。

【メインキャストの皆さん】

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