小学生が80歳を疑似体験

支え合う社会の一歩に

 高齢者の生活を体感して、行動の不自由さを理解する「高齢者疑似体験」教室が、7月30日に愛知県知立市の総合福祉センターで開かれました。市社会福祉協議会が主催。市民ボランティア「乙姫」が講師を務め、市内の小学生ら8人が参加しました。


 参加者たちは膝を曲げづらくする装具や、手の動きを制限する手袋、白内障のような視界になるゴーグル、耳栓などを装着して80歳ほどの体に“変身”。杖をつき階段を

 「思った以上に体がきつい。ひとつひとつが全部大変」と驚く参加者たち。小学校5年の男児は、「今までは知らない人に声をかけることができなかったけれど、知らないお年寄りでも助けてあげたいという気持ちになった」と話していました。
 講師の柳澤弥生さんは、「若い人たちが、高齢者にとって何が必要かを考える機会になれば。将来、高齢者が若い世代に頼り過ぎずに暮らすことができる社会へとつながっていけばうれしい」と話していました。

【高齢者疑似体験の装具を身に付けて階段を上る小学生】

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