市内一斉の防災訓練 難所運営など実践

 愛知県の知立市の総合防災訓練が9月28日、小学校などを会場に、市内6カ所で一斉に行われました
 訓練は、南海トラフ地震(市内では震度6弱)発生を想定。各会場では、自主防災会や地域住民が、避難所の受け付け訓練や受水槽の確認、簡易トイレの組み立てなどを体験し、地震災害への備えと「自助・共助・公助」の意識を高めました。
 メイン会場の知立西小学校では、宝町、西町、上重原町、新地町の住民ら約60人が参加。役割ごとの4班に分かれ、NPO法人愛知ネットの助言を受けながら、「シナリオのない避難所運営訓練」に挑戦しました。決まったマニュアルがない状況で、限られた資材をどう使い、不足分をどう補うかを話し合い、非常時の柔軟な判断力と協力体制の大切さを学びました。各種団体による出展や訓練も。
 宝町の防災リーダーを務めた鶴田常智さんは「避難所にはどうしても限界がある。各家庭が、避難所に行かなくてもよいような″日頃の準備が大切”と痛感した」と話していました。

【行政から届いた物資を避難所にマンパワーで運び込む住民たち】

関連記事一覧