伝統引き継ぎ 新林の餅投げ

 愛知県知立市にある新林地区の秋まつりの一幕―。「餅投げ」が10月19日、茶野ふれあい広場で盛大に行われました。
 同地区では例年、厄年会などを中心に祭行事が行われてきましたが近年は、さまざまな条件が重なり開催の危機に直面していました。そんな中、「餅投げという文化を次世代につなげたい」と富田晃史さんら高校生から60代まで約20人の住民有志で「餅投げ会」を結成。例年通りに実施しました。
 櫓の上から舞い落ちる餅やお菓子を、子どもたちは手を伸ばしジャンプしてキャッチ。80代の梅木鶴子さんは膨らんだ袋をゆっくりと持ち上げ「餅投げは下を向いていないとたくさん取れないのよ」とほほ笑みました。
 富田さんは、「これが最後とならないよう願っています。子どもたちのきらきらした笑顔を、来年も見たい」と会場の盛り上がりに目を細めていました。

<子ども用の餠(お菓子も含め)2000個、大人向けの餠 5000個が振舞われた餠投げ>

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