コロナ対策にちりゅっぴ一役

リリオ・コンサートホール 舞台上の演奏者もほっこり笑顔

間隔をあけるために席に〝座る〟ちりゅっぴ

 知立リリオ・コンサートホール(中町)は、新型コロナウイルス感染予防対策として、ホール内の半数の約140席に「ぼくの席だっぴ」と書かれたちりゅっぴのイラストを設置しました。
 同ホールは6月1日から利用を再開。ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するため、隣同士で座らないよう間隔を空ける対策を取っています。
 座席を空けることを知らせるとともに、舞台に立つ演奏者にも、思わずほほ笑んでもらえればと設置。考案した女性職員は「ホール内に空席が目立ってしまうので、何かほっこりするものはないかと思い、大好きなちりゅっぴに協力してもらいました」と話します。
 椅子の前にはそれぞれ違った表情の5種類、後ろには後ろ姿のちりゅっぴを使い、椅子にかぶせられるように工夫。

座席にかぶせられるよう工夫して制作

 ホールでピアノのリハーサルをしていた女子高生たちは「最初は驚いた。新しいホールの形ですね」「人がいるみたいで、演奏の時も緊張しそう」と笑顔を見せました。
 現在の利用は、リハーサルが中心ですが、「このような状況下で当ホールを利用していただけることが大変ありがたいです」とホールの職員。併設の会議室でも、利用者の人数を制限するなど対策しています。
 ホール職員は「感謝の気持ちでできることを提供しつつ、これからも希望ある取り組みをしていきたい。ぜひ、ご利用ください」と話します。

知立くらしのニュース2020年7月10日掲載

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