知立文化賞に松尾さん

奨励賞・二條さん/新人賞・神谷さん/功労賞に7人

【受賞した松尾さん㊥、二條さん㊨、神谷さん】

知立文化賞、文化奨励賞、文化芸術新人賞の授賞式が11月15日、パティオ池鯉鮒で開かれました。文化賞は指揮者の松尾葉子さん(67)=東京都、奨励賞は創作バレエの二條光汀さん(64)=豊田市、文化芸術新人賞はハープ奏者の神谷英里佳さん(23)=弘法町=が受賞。市の文化振興に尽力した7人に文化功労賞が贈られました。

 団員から「的確で優しい指導」と慕われる松尾さんは、同館開館時の講座が前身の混声合唱団「パティオ・シアター合唱団」の名誉指揮者。開館1周年記念公演「真夏の第九」の指導と指揮を担って以来、毎年の定期公演に向けて指導し、指揮を振っています。
 受賞を「とてもありがたいことです」と話し、「親戚が知立に住んでいたので小学1年の2カ月間、知立小学校に通っていました。知立とは縁を感じ、他人事とは思えない」。
 コロナ禍で来年1月に延期となっていた合唱団15周年記念公演が再来年に。「2022年の公演に向けて団員たちと、今以上にいいものを作り上げていきたい」と話します。

 指導歴44年の二條さんは豊田市と刈谷市でバレエ教室を開校。平成15年に知立市文化協会に加入し、同館で自主公演を開催の他、洋楽のつどいや同館主催の公演にバレエや振り付けで参加するなど、創作バレエの普及に尽力しています。
 幼児からシニアまでを指導。童話や身の回りの出来事などを題材にし、「見やすい舞台と感動してもらえる作品作りを目指していきたい」とほほ笑みます。

 神谷さんは県立芸術大大学院2年生。演奏活動の他、母校菊里高音楽科の講師を務め、コンクールにも挑戦しています。
 6歳のころに子ども向けのオーケストラを見たのがハープとの出合い。「見た目の大きさに引かれて習い始めました」と笑顔。
 演奏会が開けない今、動画配信に力を入れていこうと計画中。「この賞が多くの人にハープを知ってもらえるきっかけになれば」と話します。

【文化功労賞の皆さん】

 文化功労賞を受賞したのは次の皆さん。

 坂田盛彦さん(知立からくり保存会継承)▽加藤敞三さん(知立山車連合・山車文楽保存会継承)▽板倉ミチさん(知立市義太夫会継承)▽高須昭宜さん(県文化協会連合会会長歴任)▽中野須眞子さん(茶華道継承)▽杉原一行さん(子ども将棋普及)▽長坂浩安さん(子ども囲碁普及) 

知立くらしのニュース2020.12.18掲載

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