日本食普及の親善大使に

刈谷出身の料理研究家 ピコ岡田真由子さん(香港在住)

【親善大使任命状を手にする岡田さん】

 1月に農林水産省の「日本食普及の親善大使」に任命された刈谷出身・香港在住の料理研究家、ピコ岡田真由子さん。仏外務省で料理人として働いた経歴を持ち、東洋さまざまな食文化を融合させた独自の和モダン料理を提案しています。「日本の食事、新鮮な食材、食文化の魅力などを広く国内外に伝えていきたい」と張り切っています。

 岡田さんは「Mayu’s Kitchen&Co」を主宰し、料理教室の講師やパーティーなどへの出張料理人を通じて、外国人にも楽しんでもらえる季節感あふれる多彩な日本料理を提供しています。現在、家族と暮らす香港では「日本食が大人気。ユネスコ無形文化遺産にもなった和食はとても好評です」と話します。

 刈谷高校卒業。カナダやメキシコで経済やビジネスを学び、北米や欧州で国際企業に勤務していたことも。「いろいろな国の人と交流する中、おもてなし料理の楽しさに目覚めました」。東京で懐石の基礎を学び、パリにある伝統の料理学校「ル・コルドン・ブルー」でも腕を磨きました。

 今回、新たに選ばれた同親善大使は、海外に拠点を置く日本食関係者36人。岡田さんは「今後は海外向けには日本にしかない美しさを入れ、国内向けには『時間もごちそう』という〝食時〟のコンセプトを組み込んだ食を取り巻くオリジナルブランドを作れたら」と目を輝かせています。

 ホームページ(http://mayu-kitchen.com/)で料理の写真や活動を紹介しています。

(刈谷ホームニュース2021.4.9掲載)

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