仲間と共に学び半世紀余《知立》

ズームアップぴーぷる
深浦 精正さん(82)
岳精流日本吟院三河岳精会会長

 「古今の詩や漢詩は心の栄養剤であり人生の応援歌。先人の思いを、腹の底から声を出して吟じる素晴らしさを広めたい」。市内外に49教場約200人の会員を擁する詩吟団体を45年余けん引。昨年度、知立文化賞を受賞し、「励みになります。仲間をもっと増やせるよう、もうひと頑張りします」。
 会社員時代の30歳ごろに上司に誘われたのが詩吟との出合い。当時の仲間と三河岳精会を発足しました。中国を12回訪れ「漢詩が生まれた地で、その詩を吟じられたのは感動もの」。15年前からは漢詩を作り始め、「気持ちを漢詩に表せて楽しみが増えました」。
 趣味は囲碁やカラオケ。「詩吟をやる人は音程がしっかりしていて、歌のうまい人が多いですよ」と笑顔が広がります。
 6、7月のしみん芸術祭や全国大会では家康ブームに乗り、「家康公の遺訓」を仲間と吟詠。稽古にも熱が入ります。
 「同じ伴奏でも詩の内容によって表現方法が違うのも魅力。今も仲間と共に学んでいます」。中町在住。
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 同会が出演するしみん芸術祭「詩吟・剣詩舞・大正琴のつどい」は6月25日、パティオ池鯉鮒で開催されます。

知立くらしのニュース2023.05.26掲載

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