第24回全国障害者スポーツ大会 愛知県代表

知立市の山川太陽さん「母に金メダルを」

田川健治さん「相手の心を読む」

 障がいのある人のスポーツの祭典「第24回全国障害者スポーツ大会」(10月25・26日、滋賀県)の卓球競技に、知立市の山川太陽さんと田川健治さんが、愛知県代表として出場します。

 

「今度こそ金メダル」

  山川さん(19)は、知的障がいのある少年男子の部(15~19歳)に、3年ぶり2度目の出場。「前回は銀。今度こそ金!」と意気込みます。
 「応援してくれる人に恥ずかしくないようなプレーを」と山川さん。武器は、同じ体勢から左右前後に打ち分けるスマッシュ。「課題はレシーブの強化。失点を抑える」と、自己分析も欠かしません。
 知立中学で卓球を始めた当初、部内ランキングで最下位だったことが悔しくて、「毎日残って練習した。2年でトップクラスになった」という、負けず嫌いの努力家。高校卒業後は、ジェイテクトに勤め、所属チームがない中、働きながら自主練習を重ねて、県代表の座を勝ち取りました。
 「職場の皆さんの応援も力になっています。僕の練習相手にと卓球を始めた母に、金メダルをかけてあげたい」。感謝と決意を胸に全国へ挑みます。

回転サーブが武器

 精神障がい男子の部に出場する田川さん(48)=東栄=の持ち味は、回転を効かせた横下からのサーブ。「甘くなった返球を逃さずスマッシュで決める。強い相手ほど、サーブから攻めていく」と、強気の姿勢で挑みます。
 卓球を始めたのは竜北中学の時。通信制の高校時代には、全国大会で上位入賞も果たしましたが、就職で競技から離れ、34歳の時に交通事故に遭って以来、パニック症や躁鬱と向き合う時期を過ごしてきました。
 「このままではだめだ」と、10年前に競技に復帰し「卓球のおかげで今の自分がある。全国に仲間もできた」と語る田川さん。
 同大会初出場(代表選考は2回目。前回はコロナのため大会中止)。「卓球は心理戦。相手を『えっー』と言わせる球で、自分のペースに持ち込むんです」と言い「家族や仲間、そして自分のために″金メダル”を取りに行く」と力を込めます。
 知立市からは他に、加藤樹さん(ボッチャ)、東山優也さん(陸上競技)が出場します。

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