雨の中の千燈祭 しっとり 知立遍照院
息災や家内安全などの願いを灯りに託す、遍照院=愛知県知立市弘法町=の伝統行事「千燈祭」の前夜祭が、10月11日に行われました。しとしとと雨の降る中、信徒や市内の園児・小学生から奉納された何百もの灯籠に次々と火が灯され、境内は柔らかな光に包まれました。
幼い子どもから高齢者まで多くの人が訪れ、家族で灯籠を眺めたり、静かに手を合わせたり。会場にはオカリナの生演奏が流れ、雑貨や飲食を扱う「夜の寺の市」も開かれて、にぎわいを見せていました。
豊田市から訪れた60代の女性は、「知立で生まれ育ちましたが、千燈祭に来たのは初めて。雨の中の灯りが美しくて、心が落ち着きます」。副住職の横井紫光さんは、「子どもたちの元気な声と人々の笑顔が、いつもあふれるお寺でありたいですね」と語っていました。


