くだらないものグランプリ

碧南から3社がエントリー

事前投票受け付け中 決戦投票は10月2日にLIVE配信

 鬼瓦の窯元、鬼福の鈴木良社長=住吉町=は、2回目のエントリー。昨年は瓦のヘルメットを作り、後頭部には「安全第一」と入れ、 「話題をさらったで賞」を受賞しました。

【2等身のヤクルト専用格納容器】


 今回はヤクルト専用格納容器を製作。子どもがヤクルトを飲んでいる姿を見て思い付いたアイデア。胴体と頭部が2等身の高さ約12センチ、重さ570グラムのボディー。鬼瓦の険しい表情の顔に、丸みを帯びたかわいらしい体つきで、どことなく憎めないところがポイントです。頭部の中央にはストローが入る穴が開けてあり、長さ16センチのストローがベストサイズだそう。
 昨年のヘルメットの「安全第一」に続き、今年は「健康第一」と書かれているのも笑いを誘います。
 「体と顔のミスマッチ感を見てほしい。まさに鬼瓦職人の技術の無駄遣いです。昨年参加してみて悔しい思いをしたので、今年は優勝を目指しています」とヤクルトを飲みながら意気込みます。

ハーネスで寿司 三洲ワイヤーハーネス

【本物そっくり?!のハーネス寿司】

 電線の加工をしている三洲ワイヤーハーネス南友樹社長=本社・石橋町=は、主に歯科医院で使われているユニット(椅子)の加工などを手掛ける会社。
 昨年はカラフルなハーネスを利用してブラジャーを製作し、「社長! やっちまったで賞」を受賞。今年は社内からアイデアを募り、碧南本社工場と、長野県飯田市にある飯田工場の従業員33人が一丸となって、ハーネス寿司を作りました。イカやマグロ、エビ、タマゴなどおいしそうなネタが10貫。外径2・7㍉の電線を加工したシャリは、米粒大の長さに切り、熱した線を熱いうちに指で伸ばして一つずつ手作業で行い、熱さに耐えながら、気の遠くなるような作業を繰り返しました。
 ネタのイカは結束バンドを利用し、マグロやエビなどはマニキュアを使って色付け、光ものの模様は細かな端子の廃材を散りばめ、ワサビもあります。
 「マニキュアで色付けするアイデアは、女性が7割の会社ならではです。廃材を利用することで、SDGsも意識しました」と南社長。「くだらんものに全社員が真面目に取り組んでくれました。動画を見て、本物と比べてみてください。目指すは優勝です」と力を込めます。

乗れない脚立作りました 指只

【脚立の足部分】

 オーダー建具や家具の製造・販売などを手掛ける指只、鈴木靖明社長=宮後町=は、今年創業75年を迎えます。
 コロナ禍で展示会などがなくなっている中、会社のPRになればと、鈴木社長が社員に相談して初参加を決意。納期に追われて仕事をする毎日に「作る楽しさを見いだしてほしい」と、社員に投げかけました。職人も「実際に使われる商品でないなら自由に作ってみるか」と前向きに取り組み、事務員も積極的にアイデアを出すなどして協力。「技術の無駄遣い」をテーマに、実用性ゼロのなくても困らない「乗れない脚立」を製作しました。 
 釘を一切使わず、小さな木片を組み合わせて作る組子の技法を取り入れた、高さ80センチのヒノキ製。和紙を貼ったりして無駄にデコレーションを施し、見た目を重視した和風な仕上がり。鈴木社長は「結果はどうであれ、みんなにとにかく楽しみつくしてもらいたい」と、初参加の気持ちを話します。

くだらないところに1票を! 投票してね

 プレゼン動画(YouTubeチャンネル)を見て「くだらない」と思った企業に1票投票できます。事前投票は10月1日まで。 
 決戦投票は、10月2日にライブ配信されます。各社約10分ずつのプレゼンがあり、最終的に「くだらない」と思ったところに1票投票できます。詳細はホームページに掲載(「くだらないものグランプリ」で検索)。

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