〝本證寺みそ〟初仕込み〈安城〉

「一杯の味噌汁プロジェクト」 開墾から栽培した無農薬大豆を使用

 安城市野寺町の本證(ほんしょう)寺で市民グループ「一杯の味噌(みそ)汁プロジェクトwith本證寺」が、自分たちで育てて収穫した無農薬大豆でみそ造りを行いました。

 プロジェクトは、本證寺を中心としたまちづくりを目指す市民ワークショップ「未来寺子屋」のメンバーが企画。「食べることは生きること」をテーマに、有志4人が食育活動として子ども10人と取り組んでいます。

 昨年5月、同寺裏の遊休農地約100平方メートルを開墾し、大豆栽培をスタート。種まきや草むしり、害虫駆除も全て手作業で行い、12月に約10キロの大豆を収穫。脱穀作業も体験しました。この日のみそ造りでは、蒸してつぶした大豆に塩とこうじを混ぜてこね、団子状に丸めました。 空気を抜きながら容器に詰める作業では、子どもたちはひときわ大張り切り。「おいしくなぁれ」と唱えながら力いっぱい投げ入れました。

 仕込んだみそは、同寺の庫裏でじっくり寝かせ、秋のイベント「きょうえんいち」などで活用する予定です。プロジェクトの田口さんは「みそは非常食になるので防災学習にも活用できれば」と話し、「これから本格的にメンバーを募り、取り組みの輪を広げていきたい。収穫量を増やして、『本證寺みそ』の販売やみそのワークショップなども展開したいですね」と熱く語ります。

【安城ホームニュース2022.04.22号】

【丸めたみそ玉を容器に投げ入れる子どもたち】

関連記事一覧