全国卓球大会レディースW 母娘ペアで銀

   愛知県刈谷市の 久世麻須美さん・愛美さん 親子

 30歳以上を対象とした「バタフライ第46回全国レディース卓球大会」のダブルスA(合計年齢60~109歳)部門で、愛知県刈谷市の久世麻須美さん(56)・愛美さん(30)の母娘ペアが銀メダルを獲得。2人は「まず1本を決める、と進み続けた先にメダルがあった」と振り返り、「共通の思い出と新しい目標ができた」と笑みを交わします。

 卓球歴43年の麻須美さんは、実業団での活躍を経て現在、刈谷市卓球連盟の副理事として競技の普及に尽力。公務員の愛美さんは朝日中学校卓球部から県外の強豪校に進み、大学では2年連続でインカレに出場しました。
 

参戦したきっかけは、愛美さんが同大会の出場年齢に達したこと。「親子の甘えは抜き」と約束して大会に臨み、息の合ったプレーで快進撃。県大会から全国の決勝リーグ第1試合までの計8試合を、全てストレートで勝ち進みました。
 神奈川代表には、2ゲーム先取した後に相手からの反撃で2―2に。ここで愛美さんが「相手に攻撃のチャンスを与えているのは自分のレシーブの甘さが原因」と判断し、思い切ってフォームを変えて応戦。最終ゲームは相手の攻撃に辛抱強く耐え続けて勝利を呼び込み、多くの観客から「感動した」と声が掛かりました。
 

決勝は宮城代表と対戦。「完敗にも関わらず、すがすがしい気分で終わった。大会中、娘は学生の時からコンプレックスだったサーブを1本もミスしなかった。ダブルスの楽しさも伝えられたと思う」と話す麻須美さんは母親の顔。愛美さんは「これまでと違う自分を感じた。この結果を励みに、12月のシングルスの試合でも頑張りたい」と笑顔で意気込みます。
 同大会は、7月22、23の両日に岩手県で開催。同部門には各都道府県県代表47チームが出場しました。

【メダルを手に笑顔の久世さん親子】

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