刈谷市 ゆうあいの会 病院ボラで厚労大臣表彰

心を込めて29年

 刈谷豊田総合病院=愛知県刈谷市=で来院者らをボランティアで支援する「ゆうあいの会」が、厚生労働大臣表彰を受けました。

 同表彰は長年、社会福祉やボランティアの各分野の発展に功労した個人、団体に贈られるもので、11月の「全国社会福祉大会」で表彰状が授与されました。


 同会は発足から29年目。「ピンク色のエプロン」をトレードマークに、40~80代の男女25人が活動しており、来院者の車いす介助や初診の申し込み、各科への案内など幅広くサポート。岩田成子代表=稲場町=は「私たちができることに心を込めてきました。小さな助け合いで、人と人とがつながっていけばうれしい」と話します。


 中学生の職場体験の受け入れや、院内コンサートも手伝い、病院との会議では、患者の目線で気付いたことを提言。患者と病院を結ぶ「架け橋」のような存在となっています。
 来院者へのさりげない声かけや、きめ細かな気遣いに感謝の声も多く、会員の種村眞由美さん=東陽町=は「こちらこそ、皆さんからいただく『ありがとう』で元気になれる」と笑顔。坂本登美子さん=野田町=は「若い世代が会に参加してくださることを期待して、地道に続けたい」と話していました。

【ピンク色のエプロンがトレードマークの「ゆうあいの会」

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