元町にモンスター現る!

刈谷出身のアーティストYoshi47さんが制作

 愛知県刈谷市元町の住宅街に、毛むくじゃらのモンスター出現―。
 倉庫やビルの壁面に描く巨大アートなどで、国内外に多くのファンを持つアーティストYoshi47さん=刈谷出身・田原市在住=が4月、依頼主の車庫のシャッターに作品を制作

 地域の話題を集めるYoshiさんに話を聞きました。


 ―描かれたのは、Yoshiさんの世界観を象徴する「ニカッと笑うモンスター」と、ポップな色使いの「花」と「犬」。通りかかった人たちが足を止め「ニカッ」としたり、おしゃべりを楽しんだり。遠方から見に来る人もいるようですね。


 今回は、自分のアートとしてのコンセプトを強調し過ぎず、街並みに溶け込むイメージを大切にしました。近所の人たちに、明るい気分で過ごしてもらえたらうれしい。


 ―制作のきっかけは


 地元の先輩を通して依頼を受けました。自分が育った町ですから喜んで。以前、一色町でも。刈谷市内での制作は2回目です。


 ―絵を描き始めたのはいつ頃


 刈谷高校2年の時。当時夢中だったブレイキングダンスを通じてグラフィティ(街をキャンバスにスプレーなどで描くアート)と出合い、独学で始めました。大学在学中、留学先の米国で本場のグラフィティに刺激を受け、現地のアーティストに交って腕を磨いた。大学を休学して米国のカレッジに通い、アートを基礎から学んで、ライブイベントや個展で注目されるようにもなりました。

 それでも現実はなかな厳しかったですが…。
生活費のためにと始めたバイクメッセンジャーの仕事は、プロのストリートアーティストとつながるきっかけに。さまざまな環境に飛び込み経験を重ね26歳で帰国した時は、日本に初めてピストバイクを持ち込んだ人物の一人として話題にされましたが、自分の真ん中はアート。2011年からは制作活動に全力を注いできました。


 ―有名企業とのコラボアイテムも数多く手がけ、人気ギャラリーのオーナーたちから注目されているそうですが。今後の展望は


 ストリートアートからコンテンポラリーアート(現代美術)へと歩み出したところです。これまでとは、また一味違う自分に出合えそうです。

 

『シャッターをキャンバスに描くYoshiさん』
『ニカッと笑うモンスター』
『Yoshiさんがかつて飼っていた犬をモデルに』
『作品が描かれた現地の様子』
元町にある串カツの店KONGARIの隣

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