被災地へ思いを寄せて 正月餅プロジェクト

 被災地の人々を応援する「正月餅プロジェクト」が12月28日、原崎町の少林寺拳法会館で行われました。
 各地でボランティア活動を続ける会社員、川路和洋さん(58)=東境町=の呼びかけに、小学生から60代までの30人が参加。石臼で餅米72升分の餅をつき、手で丸めたり麺棒で伸ばしたりして、丸餅やのし餅を作りました。


 餅の届け先は、地震や大雨の被害を受けた能登や熊本県人吉市をはじめ近隣市町の福祉施設や路上生活者の越冬支援団体など10拠点ほど。能登半島の中央に位置する穴水町の仮設住宅には、丸餅600個を3個ずつ透明な袋に詰め、「素晴らしい能登の景色、温かい皆さんを想いながら心をこめて作りました」というメッセージを添え車に積んで、メンバーが29日、直接届けに出発しました。


 川路さんは「困っている人のためにできることを、と会社の支援基金を利用して始めたプロジェクト。5回目となった今年も、同じ思いを持った仲間が大勢集まってくれました」口元をほころばせます。
 餅を届けに仮設住宅を1軒ずつ訪ねた肥尾武さんは「昨年の元日の記憶に不安を抱えている人もいましたが、『気にかけてくれてありがとう。心強いです』という言葉をもらった。今後も復興の力になっていきたい」と話していました。

【餅を丸めるメンバーたち】
【餅を受け取り笑顔を浮かべる穴水仮設住宅の住民】

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