展示に込めた「北斎愛」

永井優香子さん 刈谷市歴史博物館学芸員

 刈谷市歴史博物館で現在開催中の企画展「北斎の富嶽百景展」(6月7日まで)を手がけた学芸員の永井さん。浮世絵や挿絵、絵手本集など、多岐にわたる創作活動を展開した葛飾北斎の世界観を「どう見せたら伝わるか」―その1点を徹底的に考え抜きました。
 「作品が、なぜ今ここに展示されているのか。その意味を、分かりやすく来館者に伝える。それが学芸員の役割です」と語ります。
 愛知県の知立中学校出身。大学時代に北斎オリジナルの「紋様」に魅せられ、大学院でも多方面から北斎の研究を重ねました。特に心を奪われたのは人物表現だとか。
 「画力も、人を見る視点もすごい。“人間ってこういう形するよね”と納得したり、“人間ってこういうものなんだ”と教えられたり。北斎は自分と正反対の人」と笑う横顔に、研究対象への愛着がにじみます。
 休日には、ロックやパンクバンドのライブで飛び跳ね“エネルギー補給”も。  
 5月24日の10時30分から同館で開催の「学芸員ギャラリートーク」では、永井さん自ら、北斎の魅力を語ります。

【北斎に関する資料を手にする永井さん】

知立くらしのニュース2026.05.22号掲載

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