知立から支える熱戦の舞台
スポーツの祭典「アジア大会」が、県内で盛り上がりを見せています。10月18日には「アジアパラ大会」も開幕。知立からも競技会場の運営ボランティアや聖火リレーなどを通して、華やかな熱戦の舞台を支える人たちがいます。
マーシャルとして細やかな気配り 谷嵜好美さん

アジア大会の陸上競技(29日まで・パロマ瑞穂スタジアム)で「マーシャル」を務める谷嵜好美さん。競技エリアの安全確認を担い、選手が試合に集中できる環境づくりに携わっています。
選手の入退場の誘導も。「もし、選手が行くき先を間違えたら『ダメ』ではなく、『そちらではなく、こちらです』と案内を。選手が気持ちよく競技に臨めるよう、言葉一つにも細やかな気配りを大切にしたい」と話します。
豊田自動織機陸上部出身で、現在も大会に挑戦する現役アスリート。一方で、愛知陸上競技協会理事や、市内のクラブチームの代表を務め、陸上競技をもり立ててきました。
「当初は、観客として毎日スタンドに通うつもりでしたが、これまでの恩返しですね」とにっこり。「大会を支える人がいるからこそ、選手は記録に挑戦できる。女性アスリートには、女性マーシャルの存在が大切だと感じています。言葉の不安はありますが、選手に近い場所で支えたいですね」
「パラの面白さ知って」 加藤樹さん(高校3年生)

パラ競技にも興味を持ってもらえたらうれしい―。加藤樹さん(刈谷特別支援学校高等部3年)は、10月12日に知立で行われるアジアパラ大会の採火式で、聖火リレーPRランナーを務め、自身も「日本ボッチャ選手権」(来年1月)への出場権を手にする車いすアスリートです。「ボッチャのだいご味は、大逆転が起きること。最後まで目が離せません」と観戦を呼びかけます。
ボッチャは、ジャックボールと呼ぶ目標に、自ボールをどれだけ近づけるかを競う競技。重さの違うボールや補助具を使い分け、相手のボールをはじいたり、ジャックボールを移動させたりと、相手の2手、3手先を読みながらゲームを組み立てる頭脳戦といわれています。
「選手の動きを見て、どんな戦略を考えているのか読み解くのも楽しい」。さらに「自分だったら、次はどこにボールを置くか、考えながら見ると面白いですよ」と、選手としての視点から、ボッチャ観戦の楽しみ方を発信する加藤さん。
「パラの試合も会場に出かけ、目の前で見てほしい。そしてパラ競技を応援する人がもっと増えてほしい」
バスケの練習を支援 木下京志さん

活動した木下さん】
木下京志さんは、8~22日に知立市の体育館で行われたバスケットボールの非公開練習をサポート。会場整備をはじめ、練習の様子が外部に漏れないよう周辺の管理も。選手らの息遣いや会場に漂う熱気を肌で感じ、「ここで、けがをさせてはいけない」と気を引き締めました。
駐車場からコートへ選手を誘導する際は、雨でぬれた通路で足を滑らせたり、背の高い選手が頭をぶつけたりしないよう、「Be Careful(気を付けて)」などと声をかけたり。「選手との短かなやり取りも活動のやりがいになった」と語ります。
アジアパラ大会での活動も控えており、「今回の経験を、知立のスポーツを盛り上げる力にしていきたい」と意欲を見せています。
「知立の火」聖火へ101歳がつなぐ 加藤辰二さん

アジアパラ大会の聖火の種火を採る「採火式」が10月12日午前10時から、知立市民体育館で行われます。市内の小学生3人が、古代の火おこし方法・舞錐式(まいきりしき)で「知立の火」を誕生させます。続いて11時からは、同館隣の公園で聖火リレー。8人の市民ランナーが、知立の火をトーチでつなぎ走ります(見学可)。
ランナーの1人、101歳の加藤辰二さん=写真=は「グラウンドゴルフで健康づくりを続けています。当日も元気に走りたい」と意気込みます。
知立の火は15日、名古屋市の鶴舞公園で行われる集火式に運ばれ、各自治区から集まる31の火と一つとなって、開会式(18日・名古屋市瑞穂公園陸上競技場)で聖火台に点火されます。
知立くらしのニュース2026年9月25日号掲載

