知立で洋画家乃村さんが作品展

10月11~18日パティオ池鯉鮒 若手作家4組も出品

 知立市ゆかりの芸術家と若手作家が作品を並べる「パティオ入会地ギャラリー展特別展」が10月11~18日、パティオ池鯉鮒で開かれます。知立市出身の洋画家・乃村豊和さん(71)=安城市、米国ロサンゼルス=が出展。併催の「○○(оh!縁)展~あたらしい時代を生きる」には、ジャンルの枠にとらわれない新しい手法で表現する4組が、館内のさまざまな場所に作品を配置します。12日休館。入場無料。  

【乃村さんの作品『舞台袖でレッスンを視つめるバレリーナ』F30油彩】

 春陽会正会員で、絵画グループ「レザン乃会」を主宰、弊紙にも作品を提供している乃村さん。日米を往復しながら制作に励んでいます。
 「人間とは何かを問い掛けている」と一貫したテーマを話す乃村さん。〝人間〟をモチーフにした作品を描き続ける乃村さんにとって
「死ぬまで続けるだろう」というのがクロッキー。鉛筆などで人の動的な姿勢を短時間で描く速写のことで、「クロッキーは修練でやってきた。見て感じたことを線で描いている」と話します。
 「生きること 生きてきたこと 生きていること…」と題した同展には「いつも思っていることを込めたタイトル。振り返ればずっと〝低空飛行〟。でも、何とか好きなことをやらせてもらっている」。
 約50点展示。多くの作品に描かれているバレリーナでは、たたずむ姿、幕間で緊張する背中など、〝内面〟と人間の体の美しさを表現。「色も感情を込めて作っている」と色彩へのこだわりも。普段は展示しない「彩色クロッキー」も見どころの一つです。
 「生まれ育った知立で作品展ができるのは、久しぶりでうれしいですね。多くの方に見ていただきたい」と乃村さん。
 11日午前10時、市文化協会薫田八郎会長とオープニング・ギャラリートークを実施。定員30人、要予約。
 安城市民ギャラリー(12日休館)で9~18日に開催の『動きの表現―からだ・もの』にも80号の作品が展示されています。

知立くらしのニュース2020.10.09掲載

(このイベントは終了いたしました)

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