譲渡会で地元の人との縁招く

知立地域ねこの会が市内で初開催 

【フジプロで開かれた譲渡会】

 ボランティア団体「知立地域ねこの会」が9月19日、ガス販売業「フジプロ」(牛田町)で猫の譲渡会を開催しました。市内での譲渡会は初めてで、野々山陽子代表は「地元の人とご縁がつながりうれしい」と目を細めます。
 同会は2016年に発足。飼い主のいない猫の過剰な繁殖増加による環境悪化を防ぐために捕獲し、不妊手術を施し、元の場所に戻す「TNR」を軸に活動し、これまでに約550匹の猫を手術してきました。
 譲渡会は4年前から豊田市の動物病院で行っていましたが、知立とは離れているため、地元の人との譲渡に結び付かなかったのが現状。場所を探していた同会にフジプロが協力し、中嶋睦弥取締役は「地域に密着して仕事をしているので、何か協力できればと。市の災害時の避難所で中核充填所にもなっているので、場所を知ってもらう機会にもなります」と話します。
 譲渡会には、家族連れなど約30人が訪れ、目当ての猫をなでたり、話し掛けたり。外に設置されたテントの中で、実際に抱いて家族に迎え入れるかを決めていました。
 40分で7匹の子猫の譲渡先が決まり、メンバーは「市内の人がたくさん来てくれました。活動への理解も深めていきたい」。猫は、2週間のトライアルを経て、正式に譲渡されます。
 毎月第3日曜に開催予定。午後1時30分~3時。

知立くらしのニュース2021.10.8掲載

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