宝蔵寺で半年ぶりの「晋山式」

冠、烏帽子帽姿の「稚児行列」で祝う

【鮮やかな衣装をまとった子どもたち】

 宝町の宝蔵寺で10月17日、18代住職服部義道和尚の住職就任をお披露目する「晋山式」が営まれ、祝賀行事の稚児行列も行われました。
 稚児行列には、冠や烏帽子をかぶり、色鮮やかな衣装をまとった子どもたち約100人が参加。ほら貝の音が響き渡る中、義道住職や惣代らを先頭に、ホテルクラウンパレス知立から旧東海道を通って同寺までの約700㍍を練り歩きました。
 同寺は850年に慈覚大師(平安時代の天台宗高曽)によって創建されたと伝わり、後に、曹洞宗に改宗。本堂には宝珠錫杖地蔵菩薩や豊川茶吉尼天、西四国三十三観音、弘法大師を安置しています。
 境内には市指定文化財で石田三成の密命で徳川家康の命を狙い、討ち取られた加賀野井弥八郎重茂の墓なども建立しています。
 義道住職は2年前に他界した先代住職で父・義久和尚の長男。2018年に先代が退官後、同寺の住職を務めてきました。
 晋山式、稚児行列は52年ぶり。義道住職は「子どもたちがにこにこして歩いてくれて良かった。これからも、歴史あるこの寺を守っていきます」と話しました。

知立くらしのニュース2021.11.12掲載

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