「モノづくり大学」が日商表彰

刈谷商工会議所の経営支援事業

【加藤事務局長(後列左から2人目)と経営指導員】

 刈谷商工会議所が市の委託で実施している経営支援事業「刈谷モノづくり大学」が、日本商工会議所の事業活動表彰を受けました。全国515会議所の中で5会議所が選ばれ、経営指導員らは「行政と商工会議所と企業が一体となって取り組んできた成果」と笑顔を見せています。

 同事業は、刈谷商議所創立60周年を迎えた2012年度にスタート。各事業所が抱えるさまざまな課題に対して、中小企業診断士や社会保険労務士、弁護士などの専門家(現在11人登録)が出向き、個別指導を実施。その仲介役として課題を聞き取り、企業と専門家のマッチングを担うのが経営指導員です。「1年限りではなく、10年近く事業を継続し、中小企業や小規模事業所を支援してきたことが評価されたのでは」と加藤善弘事務局長。「若手経営指導員らが先生たちと同席し、スキルアップにつながったことも大きい」と胸を張ります。
 指導内容は販路開拓や労務問題など多岐にわたりますが、何度でも無料で受けられるのが特徴。昨年度は62事業所に専門家を126回派遣しました。
 経営指導員の杉浦恭章さんは「専門的な難しい言葉を分かりやすく伝えるのも私たちの仕事。10年先を見越しながら、何が足りないのかを考えながら今後も支援を続けていきたい」と話しています。

(刈谷ホームニュース2020.10.09掲載)

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