ミツバチ舞う環境を守る 

サステナハニー教室に30組

 「ミツバチがいなければ、食べ物が育たないって本当?」―。1月19日、夢と学びの科学体験館で開かれた「サステナハニー教室」に、小学生までの子どもと保護者の30組が参加。蜜蠟(みつろう)を使った「キャンドルづくり」を通して、ミツバチの重要性や環境保護について学びました。
 講師は、愛知県のデンソー本社屋上で養蜂に取り組む「みつばちプロジェクト」の社員たち。
 参加者は同プロジェクトで採取した蜜蠟を使い、アロマオイルで香りを加えてオリジナルキャンドルに仕上げました。
 教室では、「子どもたちに環境への関心を深めてほしい」と、講師の長谷川茂夫さんが、「世界の食料の90%にあたる野菜や果物の多くは、ミツバチが花粉を運ぶことで実っている。一方で、地球温暖化や農薬の影響でミツバチの個体数は減少しています」と説明。昨夏に、猛暑で屋上の巣が溶け出す被害を経験したことにも触れ、「ミツバチが舞う環境を守っていきましょう」と呼びかけました。
 キャンドルづくりを体験した女子児童(5年)は「ハチと食べ物の関係を知ってびっくりした。ろうそくに火をともし、環境を守るために自分にできることを考えてみたい」と話していました。


 デンソーは2015年に企業養蜂を開始。現在、本社屋上で約20万匹の西洋ミツバチを育成し、年間約200㍑の蜂蜜を採取。環境啓発活動や持続可能な社会の実現に役立てています。

【教室の様子】

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